とりあえず暇が見えたので、申し訳程度にレビューしていく所存。
TNX発売時には再起動してなくて乗り遅れたからね。仕方ないね。
トーキョーN◎VA THE AXLERATION 追加サプリメント
「THE OTHER SIDE」レビュー
◆概要
主な追加項目は、世界観、ルール、特技や装備品などデータ類、シナリオ。
世界観やルールはページ数が少なく、追加データ類にコストのほとんどが割かれています。そのためか、見た目の厚さに反して内容は薄め。
◆世界観
世界観に関して、オオサカやカムイに関する記述はほとんどなく、TNXで書ききれなかったアストラルやヒルコ関連の記述を追加しているだけです。
マキナ(旧版におけるAI)の立ち位置も補完されているので、その点では嬉しい内容。ただ、アヤカシやヒルコにとっては目新しい記述が少なく、旧版までの世界観を振り返るに留まっています。
追加マップはフェスラー公国とヒルコ街。まあ無難な選択か。
フェスラー公国の成り立ちや現状などが説明されていますが、簡単にまとめてしまえば「人気スタイルのヒルコやアヤカシが登場しやすくなるように整備した」というところです。
ヒルコ街もますますのヒルコ天国となり、オオサカやカムイはあまり絡まないようにシナリオ考えていけばいいよ、というのが今の公式のスタンスとも受け取れます。
後述の追加ルールでも言及されていますが、ヒルコやアヤカシが大手を振って歩けるよう、公式サイドも相応の神経を払っている様子が窺えます。
TNXになりキャスト的にも中の人的にも、「マイナスナンバーだから」と敬遠する必要も敬遠される筋合いもなくなった、と解釈するべきでしょう。
◆追加オーガニゼーション
ヒルコ・アヤカシ関係の企業の現状が紹介されています。
聞きなれない企業としては、イワサキ系ケミカル企業「ヒラサカ」、日本から来たっぽいアヤカシ集団「羅生門」、真教版フリーメイソン「剣十字修道会」、ヘイロン版後方処理課「第四総務部」、夏系アストラル結社「中華最高陰陽議会」、国際空港へ向かう道路ミッドナイトロードに出没する強盗団「キャノンボール」など。
個人的なツボは、バサラが人気な割にあまり出番のない「汎元殿」です。
アストラル関係のシナリオやるなら、結構使い勝手がいい団体のような気がするのですが。
各血族の祖が持ち回りなせいか、ほとんど設定が組まれていないのも弄りやすいポイントだと思います。
それにしても、空港からN◎VAって直通のリニアレールがあった気がするのですが。
・・・まあ野暮は言いっこなしということで。
◆追加パーソナリティ
パーソナリティは紹介された組織の重要人物が無難に載っています。
注目ポイントは二代目J2かつ大佐の妹である和泉沙希中佐(少佐・大尉かもしれない)と、わりと美味い酒が酌み交わせるかもしれない“遊び人のヤマさん”ことミカヅチ部隊大隊長千住大和大尉。
あとはフェスラー公国の御曹司“そのチ○ンコ一体どうしたって言うかカゲはどこにいった”キャロル・フェスラーとか。
とりもなおさず、総じて全員無難な人選と言えます。
しかし”01”の種族がマキノイドに設定されているのだけは、なんだか納得いきません。
電脳的なゲストを何でもかんでもAI(マキノイド)に分類しちゃう公式の選定方法には、なんだかいつも疑問を感じます。
設定上「自我を持ったプログラム=マキノイド」じゃないはずなんですけどねえ・・・
しかし、ネバーランドのリーダーにはタタラがないとなれないのだろうか(今回は医者方面だけど)。
以上、他項目は別ページで。